📗おちゃめに100歳!寂聴さん
『おちゃめに100歳!寂聴さん』
著:瀬尾まなほ
この本は、ノンフィクションといえば良いのだろうか。
瀬戸内寂聴さんの66歳差の秘書として注目されている瀬尾まなほさんから見た瀬戸内寂聴さんを書いている。
二人の関係性の濃さが、本の始めのあたりでは身内受けするようなものの類なのかと思うぐらい濃ゆく感じて正直すんなり読めなかった。
だけど、ページが進むにつれ、作者の瀬尾さんの人柄が現れてる文章なんだと腑に落ちてからは一気に最後まで読んでしまった。
寂聴さんがほめたという彼女の手紙。
本のあとがきとして記載されてるのは、その褒められた手紙ではないかもしれないが、彼女の寂聴さんを想って書いた文章だった。
とても素敵だった。
すなおな言葉は、とても美しい。
どんなに着飾った言葉よりも、沁みる。